2005年5月6日金曜日

奇妙な仲間 おいろけ道中

〔えいが〕

1970年、東宝。児玉進監督。夏木陽介、林与一、大原麗子、団令子主演。

おいろけコミック 不思議な仲間』に続く「仲間」シリーズ第2弾らしいのですが、前作は未見です。
鎌田敏夫が脚本を担当、『雨にぬれても』に限りなーく似たメロディのテーマ(八木正生作曲。男2人〔夏木、林〕に女1人〔大原麗子〕だからか?)にのって、男2人の珍道中が描かれます。

何かといえば「トルコ、トルコ」とお風呂の名前を連発する中米帰りの夏木陽介(アミーゴ顔)が、「いざ本番」となるとからっきし駄目で、東大卒のお堅いエリート・林与一が絶倫男だったというギャップはありがちですが、ドラムの音を聞くと発情してしまう林与一と死んだ亭主がドラマーだったという団令子が、ついムラムラきて一戦交えるくだりにはクスリといたしました。

大原麗子は、ちょこっとしか出てこないヒロイン。
でも、男心をくすぐる(であろう)おいしいキャラ。
演技のほうは、主に団令子が受け持っていました。

この他、タイトル(おいろけ道中)を地でいくお色気要員の女優さんたちが大挙出演(桑原幸子、浜かおる、三笠れい子、他)していましたが、外注中心というところがいかにも東宝らしいのでしょうか。
それも、文字通りお色気に特化した使い方。
三笠れい子なんか出てきたと思ったら、あっという間に裸になって、それでおしまいでした。
いくらなんでも、これって、ちょっと・・・・。

最後はド助平からいい人になっちゃった夏木陽介がやせ我慢を見せて、ゲームオーバー。
高い旅費払って日本に帰ってきたのに、ご苦労様でした。

(於:日本映画専門チャンネル)

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