2005年10月24日月曜日

私の目も細いです

〔しようもない日常〕

女囚やくざ、久々にマスコミに登場・・・・と思いきや、大変なことになってるみたいですね。
お金はちゃんと払いましょう。

さて。今日は『細い目』を観てきました。
松岡環さんの「東南アジア映画講座」でちらりとさわりを見せて頂いて以来、全編観てみたいなあと思っていた作品です。
例によって、軽く感想を。

『細い目(Sepet)』
2004年、マレーシア。ヤスミン・アフマド監督(キャストはなぜか英文表記のままのため、略します)。


想定内のオチとはいいながら、やっぱり、

そりゃないぜ!チチョリーナ!(死語)

でありました。

金城武とウー先生が好きなマレー人少女と海賊版VCD売りの華人青年の純愛物語ながら、反対するのかと思ったヒロインの母ちゃんは、家政婦さんと毎晩香港ドラマを観、『上海灘』を口ずさむという、娘に負けず劣らずの中華サブカルチャー好きで、娘の恋を後押しします。
一方、青年の母もプラナカン(ニョニャ)という出自ゆえ(家ではマレー語と広東語と北京語が飛び交っています)、息子の気持ちを理解するのでした。

しかーし!

そんな恵まれた環境の微笑ましい恋愛・・・・になるはずだったのに、この彼ったら、とんでもねーことやらかして、そこからこの映画はどうしたことか、「異民族の恋愛→憎みきれないろくでなしとお嬢様の純愛」へとシフトしちゃうんですよ。

そして、これはあっしの頭がかたすぎるのかも知れませんが、ヒロインには誠実で一途な愛を捧げ続けた彼が、他方では別の女性を(理由の如何はどうであれ、結果的には)傷つけている、そのギャップがどうにも釈然としなかったのでありました。
それでも互いのことを思う、それが恋というものなのでしょうけれど・・・・。

(VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ スクリーン6)

付記:昨晩、林正盛監督と遭遇しました。
不肖せんきち、監督の『青春のつぶやき(美麗在唱歌)』がとても好きなので、その旨お伝えしましたが、サインを頂いたのは『天馬茶房』のVCDでした。ははは。


あ、そうそう、『月光の下、我思う』で流せなかったひばりの歌、なんと言う歌だったのかも聞いたのですけれど、「自由がどうとかこうとか・・・・」とおっしゃるのみで、曲名は失念なさった模様。
監督が思い出して下さるようにと、その場で『リンゴ追分』『港町十三番地』『花笠道中』のさわりを歌ってしまった、おバカなせんきちだったのでした・・・・。

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