2005年12月5日月曜日

新・悪魔のえじき

〔ちょっとお耳に〕

欧米でも人気?


いまだ懲りずに黒電影捜索を続けているおバカなせんきちです。
その結果、『台湾黒電影』に出てくる映画のうち、陸小芬主演の『瘋狂女煞星』(1982年、永昇)が、下記のような邦題になって日本でビデオリリースされていたことが判明いたしました。


『新・悪魔のえじき 暴虐女傑復讐鬼 (Deadly Darling)』


ホラーかよ。


このビデオ、昨日ご紹介した『アマゾネス・コマンドー』と同じく、1980年代に日本で大量リリースされた「台湾発・香港IFD&フィルマーク経由・日本行き」の1本でして、あっしは未見ですがおそらく英語版でしょう。

で、この手のフィルマーク物の陸小芬出演作品では、他にも、

『金門女兵』(1983年、永昇・中製):『ピンク・ウォリアーズ 悩殺軍団怒りの逆襲(Pink Force Warriors)

なんてのがありました。

一方、やはり『台湾黒電影』に出てくる『少女集中營』(1983年、銀海)ですが、これもどうやら、

『コマンド・フューリー 女囚戦士(Commando Fury)』

なる邦題でビデオリリースされているようです。

また、楊惠姍出演作品では、『台湾黒電影』に出てくる作品(『錯誤的第一步』『凌晨六點槍聲』『女性的復仇』)こそないものの、

『胭脂虎』(1981年、銀海):『香港版プレイガール ヤムチャ・ガールズ 地獄の鉄観音 (Deadly Silver Angels)』
『浪女神龍劍』(1982年、通用):『レディ・ニンジャ セクシー武芸帳  (The Challenge of The Lady Ninja)』
『隱身忍者』(1982年、樺樑):『地獄のニンジャ軍団 クノイチ部隊 (A Life of Ninja)』
『紅粉兵團』(1982年、登魁):『アマゾネス・コマンドー 美女脱獄囚:地獄のX作戦 (Golden Queens Commando)』
『紅粉遊俠』(1982年、登魁):『セクシー・コマンド部隊 ピンク・フォース (Pink Force Commando)』

等々、けっこうな本数がビデオ化されておりまして、IFD&フィルマーク経由でない作品も、

『飛簷走壁』(1982年、統帥):『レディ・ニンジャ2 夜霧の忍び凧 (Impossible Woman)』

がリリースされております。

しかし、可哀想なのが陸一嬋。

『台湾黒電影』に出てきた『女王蜂』(1981年、永宇)は、フィルマークによってニンジャ映画と無理やりなドッキングを果たし(いわゆる「ニコイチ映画」ってやつね)、

『地獄のニンジャソルジャー (Ninja 8:Warriors of Fire)』

なる謎の映画となって日本上陸を果たしました。 

陸一嬋にはあと2本、

『仁義なきニンジャ 香港代理戦争 (Death Code:Ninja)』
『地獄のニンジャ戦線 アマゾニア (Ninja:American Warrior)』

というのがあるのですが、これらの元作品はちょっとわかりません。
もしかしたら、どちらかが『女王蜂復仇』(1981年、永宇)なのかも知れませんけど。

で、IFD&フィルマークの無理やりニンジャ映画(やら、キョンシー映画やら)には、他にも台湾映画をベースにしたものが数多くあるみたいなんですが、面倒なのでここらで止めにしておきます。

ちなみに、フィルマークは1996年に会社が火事になってオーナーのトーマス・タン(鄧格恩)も焼死しちゃったそうですけど、IFD(通用影藝有限公司)は今も健在ですよ。
公式サイトもありますが、こちらのサイトにある紹介文がふるっています。


曾製作並擁有超過200齣電影、電視劇集和動畫版權,作品類型涵蓋歷險動作片、驚慄動作片、懸疑動作片、戰爭片及動畫。全部以英語攝製或後期英語配音作全球發行。本公司的電影獲國際及專業發行商喻為賞心悅目。


まだまだ懲りていないようです。

付記:IFD&フィルマーク作品に関しては、下記の文献及びサイトを参考にしました。記して謝意を表します。

江戸木純『地獄のシネバトル 世紀末映画読本』(1993年、洋泉社)
ほんわか隔離病棟(http://gakitaka.hp.infoseek.co.jp/index.html)
ニンジャ映画の世界(http://occhonji.at.infoseek.co.jp/index.htm)

0 件のコメント: