2006年1月5日木曜日

新・金瓶梅のなぞ 再び

〔ちょっとお耳に〕


1977年11月、東映の配給により日本公開された香港映画『新・金瓶梅』(併映はこれ)について、これが従来言われてきたような『撈家邪牌姑爺仔』ではなく、実は『官人我要』のことであろう、との指摘をかつて行いました。
その後、しつこいせんきちは懲りずにこつこつと継続調査をしていたのですが、この映画(『官人我要』即ち『新・金瓶梅』)、どうもエロ描写だけでなく拷問シーンが目玉の1つだったようで、中華圏(特に内地)における色情片研究においては、これを後年の三級片『女淫地獄絵巻 (満清十大酷刑)』(1994年、嘉禾)のルーツと位置づけていることがわかりました。
しかし、そうなりますと、石井輝男監督の『徳川女刑罰史』と『新・金瓶梅』との影響関係なども気になってまいりますし、また、『徳川女刑罰史』を製作した東映が、拷問がウリのこの映画を配給したという点にも、なにやら奇しき因縁を感じるものではあります。

そして先日、遅ればせながら気づいたことが一つ。

『新・金瓶梅』で邵音音演じるヒロインの名前、「キネ旬データベース」では「スーザン(Suzan)」となっていますが、これって、ほんとは「蘇三(Susan。この方のファンにはおなじみの名前かと)」なんですね。
つまりこの映画、『金瓶梅』などではなく、

ポルノ版『玉堂春

だったのですよ。
ただ、オチは通常のようなハッピーエンドではなく、悲劇なのですけれど。

誰だ?邦題付けたの。

この映画で邵音音のお相手(王金龍〔景隆))をつとめているのは于洋ですが、邵音音と于洋といえば、彭浩翔の『ユー・シュート、アイ・シュート(買兇拍人)』にも夫婦役(阿玲〔方子璇〕の両親)で顔を見せていました。
特に邵音音、見事なまでの「怪演」でおました。

ということで、突然ですが、リリース情報です。

『玉堂春』樂蒂ヴァージョンのDVDが、1月19日に発売されます。
中華圏においては胡金銓の監督デビュー作などと言われている本作ですが、胡監督自身は生前にこのことをはっきり否定しておられます(詳しくは『キン・フー 武侠電影作法』をご参照下さい)。
胡監督が李翰祥監督の代わりに撮ったこの映画、撮影途中で樂蒂がおめでたになったりといろいろ騒動があったようです。
で、胡監督が「私の最初の作品」とおっしゃる『大地兒女』(これも樂蒂主演)も、3月23日にDVDが出ます。
撮影は、西本さんです。

(他に話題を摩り替えたところで終了)

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