2006年4月3日月曜日

ワンダフル東京タワー (その二)

〔しようもない日常〕

かつては拙宅からもよく見えましたが、
いまはマンションに阻まれて何も見えず。

というわけで、ウン十年ぶりに訪れた東京タワーでしたが、蝋人形館には怖くて立ち寄れませんでした。
子供の頃、あそこの拷問人形やフランケンシュタインが恐ろしくて、いまだにトラウマになっています。
よって、展望台に上っただけで任務完了。

大展望台へ行くエレベーターは3基、特別展望台へ行くエレベーターは1基きりと、あの人出にふさわしくない少なさ。
もっとも、タワー自体、完成が1958年と50年近くも前のことですので、その当時はこれで十分だったのでしょう。
今さら増やせませんし。

特別展望台からお台場を望む。


お土産の定番・ミニタワー。
1階のタワーレストランにて。

ところで、ここ東京タワーは尤敏の映画『ホノルル・東京・香港』(1963年、東宝・電懋)にも登場します。
映画の中で、尤敏演じる呉愛玲は「私が見たいのはこんなところ(東京タワー)じゃない!」と駄々をこね、孤児院見学がしたいと言い出しますが(これには愛玲が幼くして両親を失い、養父母に育てられたという出自が関係しています)、現実の尤敏はもちろんそんな無礼なことは申しません。
1963年5月15日付『日刊スポーツ』には、


新婚旅行の下調べ ユー・ミン東京タワーへ
東宝「ホノルル・東京・香港」(監督千葉泰樹)に出演のため来日中の香港女優ユー・ミンが、十四日の昼過ぎ、共演者の宝田明の案内で念願だった東京タワーの見物をした。ユー・ミンは、一昨年の「香港の夜」で九州雲仙でロケをしたのをはじめ(正確には柳川。雲仙にも同行していますが、登場場面はなし・せんきち注)、昨年は「香港の星」で北海道札幌、「続・社長洋行記」で箱根、さらに遊びで京都、日光へもいったので、かなり日本の名所は見て回ったが、かんじんの東京は銀座でショッピングをした程度で、ほとんど知らない。
年内に、建築家エリック・コー(高福球・せんきち注)氏と結婚するユー・ミンは「新婚旅行はヨーロッパをまわって最後に日本へ立ち寄ります。そのときはわたしが案内役です。出来るだけ見ておかなくては・・・・」と、とてもうれしそうだった。


との、記事が見えます。

じっさいには、新婚旅行の最中に電懋総帥の陸運濤が急逝、急遽アメリカから香港へ戻ったため、日本を旅することはなかったのですが、高氏との結婚を控えルンルン気分(死語)だった尤敏のコメントには微笑ましいものがあります。

映画では芝公園から東京タワーを眺めます。
こちらも公園からの眺め。木がぼうぼう。

おまけ。リンリン・ランラン(樂家姊妹花)でおなじみ「留園」。
今ではただのビルになりました。

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