2006年4月25日火曜日

日本残酷物語

〔えいが〕

この本とは無関係、のはずです。

1963年、新東宝興業。中川信夫、小森白、高橋典監督。宮田輝(ナレーション)。

本題に入る前に、遅ればせながら「成分分析 on WEB」をやってみました。
結果は、


せんきちの83%は明太子で出来ています
せんきちの8%は利益で出来ています
せんきちの5%は成功の鍵で出来ています
せんきちの3%は理論で出来ています
せんきちの1%は心の壁で出来ています


「83%が明太子(明の太子だったらよいのですが)」という衝撃のデータがはじき出されました。
せんきちの明太子嫌い(食えません)は、無意識の内に共食いを恐れていたことに由来する、ということがわかりました。

で、本題。

前衛芸術から徳之島の風葬まで、「1963年の残酷」がてんこ盛りのドキュメンタリー。
刺青や整形、ラストで南にいく点は後年の『にっぽん'69 セックス猟奇地帯』と同様で、ある意味、東映セックスドキュメントのルーツと言えるのかもしれません。

残酷にふさわしく(?)動物ネタも満載、麻酔なしで去勢されるマクダル君や哀れ三味線の皮と化す猫(うちの飼い猫に似ていたよ。くわばらくわばら)、イヨマンテで捧げ物にされる熊の解体、等々、各種取り揃えられていました。
知床で害獣として駆除されていたトドの肉は「まずくて食えない」と宮田さんのナレーションにはありましたが、 現在、これをカレーにして売っている北海道民の商魂って、いったい・・・・。

動物ネタと言えば、ゲテモノ食いの紹介の中で高級料亭(推定)にてサルの脳みそを嬉々として頬ばるオッサン方の映像もありました。
1963年には、日本でも猿食が生きていたのね。

かと思えば、エステに血道をあげる女性たちや酔っ払って警察に保護される大トラたちの映像もあり、変わっているようで変わっていない日本の姿を垣間見た思いがいたしました。
プロポーションは、今の女性たちの方がはるかにいいけど。

映画では全国の奇祭も取り上げられていましたが、若妻を海に放り投げるという伊豆の奇祭に出てくる嫁さんがたは、どう見ても仕込みのような・・・・。

一つ一つのレポートがかなり短く、欲張りすぎの感は否めないものの、なんだか珍しいもんを見せてもらったなあという気分にはなりましたです、はい。

(於:ラピュタ阿佐ヶ谷)

0 件のコメント: