2006年9月1日金曜日

行くだけ行った in 台北 (その3)

台北だけどボストン。
永康街の住宅地には、なぜか
洗濯屋と床屋が密集していました。


8月26日(土)つづき
というわけで、永康街到着。
目的地は人気のエリアを外れた場所にあるため、そのままタクシーで南下。
が、金華街と交わるあたりから道幅がぐっと狭くなるため、ここから先は歩こうやということになり、金華街との交差点付近で下車して徒歩でずんずん南下。
洗濯屋さんや床屋さんのある一角を過ぎると、目的地である錦安市場に着きました。

ここの1階にある昭和町文物市場が次なるターゲット。
もともとは生鮮食料品を扱う市場だったところにぽつりぽつりと古道具屋さんが入居し始め、今ではちょっとした古道具屋街となっております。
ただ、元からある店もそのままのため、古道具屋の隣りが鶏屋さんだったりして、檻に入ってコケコケ鳴いてるニワトリの香ばしい匂いが鼻をくすぐります。
やっぱり今回は匂いネタに縁があるわ。

午後5時ぐらいから賑やかになるそうなんですが、私が行ったのは午後4時前だったので、開いている店はまだまばら。
それでも1軒の店で細々したものを探し出し、なおも探し続けていると、段ボール箱の中から李麗華と総統様が並んで写っている写真が出てきました。
「なんじゃろな?」と思い仔細に眺めてみると、後列向かって右から3番目に尤敏の姿が。
見た目から類推するに1950年代半ば頃のもののようでしたが、ま、それはうちへ帰ってから調べることにして、とりあえず他の品々と共にお買い上げ。
値段は大したことありませんでした(まけてもらったけど)。
(その後調査したところによると、この写真は1954年5月、尤敏が香港自由劇界回國勞軍團の一員として来台した折〔團長・王元龍、副團長・李麗華〕、5月26日に陽明山で開かれた総統主催の宴において撮影されたものであることが判明しました)

お茶も飲まずに立ちっぱなしでお手手を汚しながら汗だくになってお買い物に励んだのでさすがの私も疲れてしまい、近くにあった丹堤珈琲(ダンテコーヒー)で休憩。
もう少し北上すればお洒落なカフェや茶藝館もあるので、Yさんから、

丹堤がいいの?それとも、丹堤でいいの?

と確認されましたが、とにかくどこかで座りたかったので、

丹堤でいいよ、もう。

とやけくそ気味に返答、コーヒー飲んで一息入れました。

落ち着いたところでYさんに持ってきたお土産(雑誌やら何やら)を披露、続いて先ほど買い求めたDVDとCDの中身を確認。
Yさんは松本潤の写真が見たくてCDを買ったのだそうで、曲は聴かないかも知れない、と話していました。
日本のオバサンは台湾のドラマに、そして台湾の歐巴桑は日本のドラマにそれぞれ熱中するという、それはそれでバランスが取れているのでございますわね、奥様。

台湾では珈琲に苦労しないのがいいですね。

茶をしばきつつ今夜行くレストランの確認をしたところ、「混んでるかもしれないから予約をした方がいいかも」とYさんが言うので、その場で予約してもらい(ありがとさん)、休憩終了後、永康公園の前でタクシーをひろって夕食会場へ。

こちらが夕食会場。

今夜の夕食会場である鹿港老戯院懐舊餐廳は、昼間行った台灣故事館がそのままレストランになったようなところ。
1960年代の映画ポスターや戦前~戦後の看板等、所狭しとアンティークが陳列されています。
1階と地下1階から構成される店舗の内、我々が案内されたのは1階資生堂コーナーの脇の席。
ショーケースの中で白川由美が微笑んでいました(地下1階に陳列されていた森永の広告キャラクターでも彼女が登場。白川由美、侮れませんぞ)。

供される料理は台湾料理。
久々に猪油飯を食しました。

ビールはやっぱり台湾ビール。
麺線と猪油飯を同時食いしました。
アサリのスープがうまかったっす。

店の入り口付近には、ここを訪れた芸能人の写真とサインが飾ってありましたが、一番大きな扱いを受けていたのが周杰倫。
ま、芸能人が行くからうまい店だとは決して限らないんですけどね。
でも、ここはそこそこいけましたです。

食後、通りすがりのカフェ(橘子工房)でお茶しながら現在地を確認すると、誠品書店の敦南店がすぐ近くにあることがわかったので、Yさんに頼んでお帰り前の買い物に付き合ってもらいました。
この本屋さんに立ち寄るのも、台湾へ来たときの楽しみの一つ。
台湾の人たちは、この本屋さんをもっともっと誇りに思っていいと思います。

誠品書店は、台湾の宝です。

30分間店内を自由散策することにしていったん解散、私は映画の本売り場へ。
少し前に出た『台灣電影百年史話』を買おうと思っていたら、3冊セットの『跨世紀台灣電影實錄 1898-2000』なる本があるのを発見。
ビニ本状態だったため中身の確認ができず、しかも重くてかさばる点が気になったものの、見た目で言えば『台灣電影百年史話』よりもずっと内容充実!という感じの本だったので、『台灣電影百年史話』を買うのは止めにしてこちらを購入。
1600元也。
パスポートを持っていると1割引だったらしいのですが、ホテルに置いてきちゃったので定価でご購入。とほほ。

重たい本も買ったし今日の予定も全て消化したので、ここでYさんと別れてタクシーに乗り、ホテルに帰りました。
Yさんはこの日ひどい風邪引きだと言っていたのに、結局一日中つきあわせてしまって、いやはやどうもすんませんでした。

ホテルへ帰る途中、台北巨蛋の脇を通りましたが、この日は林憶蓮のコンサートを開催中。
帰ってからニュースを観たら、黄韻玲とその息子が花束持って駆けつけ、林憶蓮は息子の成長した姿(って、まだ子供だけど)を見て、「こんなに大きくなって」と感涙にむせんでいる様子が放送されておりました。
黄韻玲の息子といえば、かつて黄韻玲が黄嘉千とTVBSの『娯楽新聞』の司会をやってた頃、よくスタジオ内を走り回っていた姿を思い出しますが、たしかにその頃に比べると大きくなりましたねえ。っつーか、大きくならなきゃ大変じゃん。

この日の入浴のお伴はこれ。
湯上りはこんな姿になります。

(つづく)

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