2010年4月19日月曜日

映画『怒りの孤島』上映会

〔えいが〕〔ちょっとお耳に〕


どうも。
トド@昨日の阿密特(張惠妹)ライブあんなすげー「
天城超え」
聴いたの初めてです。

本題に入る前に、前回のネタで思い出したことを一つ。

不肖せんきち、江利チエミの最晩年のステージを観たことがあるのですけれど、そのとき彼女が歌ったのがアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの代表作である「モーニン(Moanin')」(オープニングはもちろんこれですたが←あえてオリジナルで。ちなみに、作曲者であるロス・バグダサリアン〔Ross Bagdasarian〕は、ヒチコック〔Alfred Hitchcock〕の『裏窓(Rear Window)』に売れない作曲家役で出演しています)。
この曲を歌った後、「これからはこういう曲にも挑戦していきたい」と抱負を語っていた姿が印象的でしたが、それから程なくして彼女の訃報に接したのでした。
そんなわけで、アート・ブレイキーというと、なぜかせんきちはいつも江利チエミのことを思い出すのです。

さて。


今日は上映会のお知らせです。

以前こちらでも告知した「発掘!幻の映画」シリーズ、今回はわずか2作品を製作したのみで解散した日映株式会社の『怒りの孤島』(1958年)が上映されます。
脚本は今年生誕100年を迎えた水木洋子。
生誕100年を記念する企画として大変意義のある上映会です。

以下、オフィシャルサイトから作品の解説、あらすじ、日映の概略について適宜引用いたします。

『怒りの孤島』
(1958年、日映株式会社製作 松竹配給 カラー 日映スコープ〔16mmでの上映です〕)

(作品解説)
戦後間もない頃、瀬戸内の孤島で起きた児童虐待事件「舵子事件」を基に、水木洋子が執筆したNHKのラジオドラマ『舵子』(昭和29年放送)の映画化作品。
製作は大映の専務であった曽我正史が社長の永田雅一に離反し起こした日映株式会社で、監督には代表作となった『警察日記』以降、日活や東京映画で秀作や佳作を連発し、まさに油の乗っていた時期の久松静児があたっている。出演は織田政雄、岸旗江、岸輝子、左卜全、原保美といった独立プロ作品ではお馴染みの俳優のほか、久松作品には欠かせない子役二木てるみ、主役となる「舵子」にはこの映画のために集められた少年たちが起用されている。

(あらすじ)
瀬戸内海に浮かぶ孤島「愛島」、この島は鯛の一本釣りをする漁師の親方によって支配されている。漁の折り、船の操舵を担うのは舵子といわれる少年たちで、彼らは過酷な労働と虐待に暗い日々を送っていた。少年たちは、激しい労働に耐えられずついに島を脱出しようと計画する....。

(主なスタッフ・キャスト)
製作:曽我正史 監督:久松静児 原作・脚本:水木洋子 撮影:木塚誠一
音楽:芥川也寸志 美術:平川透徹 録音:安恵重遠 照明:平田光治
出演:鈴木和夫、手塚茂夫、土屋靖雄、佐藤紘、織田正雄、岸旗江、二木てるみ、中村栄二、稲葉義男、岸輝子、御橋公、左卜全、原保美

(日映について)
 戦前、振津嵐峡の名で千恵プロで監督や脚本を務めた後、日活京都第二撮影所所長を経て大映の専務となっていた曽我正史が社長の永田雅一に反発し、十数名の大映スタッフと共に起こした会社である。当初は京王電鉄などをバックにつけ7番目の映画会社としての設立を目論んでいたが、永田雅一の妨害に遭い頓挫、独立プロとして発足するも、第一作である『怒りの孤島』製作の時点で早くも資金難に陥り、第二作『悪徳』(佐分利信監督・主演)を製作した後解散となる。作品の配給は『怒りの孤島』を松竹、『悪徳』を大映が行った。余談になるが1958年に「日映曽我正史社長が『無鉄砲一代』のロケハンのため網走市を来訪」との記録があり、同年封切られた歌舞伎座映画製作の『無鉄砲一代』は元々日映の企画だった可能性も考えられる。なお、ニュース映画の「日映」とは無関係。

(上映スケジュール)
4月29日(木・祝):11時30分開場、12時より上映(13時45分終映予定)。
4月29日(木・祝):14時開場、14時30分より上映(16時15分終映予定)。←満席です。
※2回目の上映終了後、16時30分より分教場の先生の娘絹子役として出演された二木てるみさんのトークショーがあります。←満席です。

(上映カンパ金)
12時の部:1800円
14時30分の部:2000円←満席です。

(会場)
新橋TCC試写室
住所:東京都中央区銀座8丁目3番先 高速道路ビル102号

(予約について)
こちらの予約フォームにてご予約の上、ご来場下さい。

14時30分の部は早くも満席となりましたが、12時の部にはまだ空席があるようです。
この貴重な機会、皆様ぜひご来場下さい。



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