2010年4月24日土曜日

帰ってきた『戰神』

〔えいが〕〔ちょっとお耳に〕

後々、「ああ、この頃が俺の政治家人生の
中で最も華やかな時だった」とか感慨にふける
ことになるのでしょうか、桝添氏

どうも。
トド@B層=無党派層と考えてよいのでしょうか?です。

今日は、某ミクシィで得た情報。

彭浩翔監督があの台湾製カルトSF映画『戰神(關公大戰外星人、香港大災難)』(1976年、星華・太子)の版権を取得、唯一残っていたプリントは目下のところタイで修復中で、今年の末には公開する予定なのだとか。

ひょえ~。

これは昨日(だったと思う)の『蘋果日報』の報道なんですけれど、例によってあそこの記事は「要訂閲」なので、記事を転載しているブログ等のURLを下記に並べておきます(こちらに要約もございます)。

豆瓣
http://www.douban.com/group/topic/10966695/

When the child was a child
http://lmkart.blogspot.com/2010/04/blog-post_23.html

打雜阿四
http://hk.myblog.yahoo.com/jw!Zy9zjjiFGRn1x58M6u.vOhMz/article?mid=2892

記事を読むかぎりでは、どうやら音声の修復までは無理のようで、新たに台詞を吹き込みなおすようです。
となると、邵氏の『後門』と同じケースのようですが、でも、広東語になっちゃう可能性が大ですね。
それと、これはないだろうとは思いますけれど、張り切りすぎた彭監督がストーリーを大改変などといった事態にならないことを祈ります。

ところで、この映画はご存知の通り、巨大化した関羽が宇宙人と戦うというお話(らしい)ですが、当時の香港や台湾の特撮映画製作状況という視点から捉えると、ほぼ「初の自力更生」による特撮映画ということで、単なるカルトという言葉だけでは片付けられない、きわめて意義のある作品なのではないかと、不肖せんきちは考えております(当時の状況に関しては以前ちょっこし書きました)。
ちなみに、これも以前取り上げたことがありますけれど、「巨大化した関羽」というキャラクターは、1973年のタイ映画『ターティエン(Tah tian)』で既に登場済みで、この映画がオリジナルではございません。

何はともあれ、彭監督からのすばらしい贈り物です。
感謝して公開日を待ちましょう。

追記:各種解説にある通り、この映画は当初台湾を宇宙人が襲うという設定でしたが、新聞局から待ったがかかり、急遽香港に舞台が変わったという経緯があります。
宇宙人を共匪に喩えた反共映画を作らせるという発想は、当時のお上にはなかったようです。
それが実現していたら、もっとすごい怪作になっていたと思うのですけれど。

おまけの動画

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