2010年8月22日日曜日

東映チャンネル版『東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯』

〔ちょっとお耳に〕〔えいが〕

この当時は湯蘭花のことを香港人だと勘違いしてたよ。

どうも。
トド@またまた暑くなって疲労困憊です。

さて。

7月、東映チャンネルで『東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯』が放映されました。
以前、新文芸坐でプリント状態最悪のヴァージョンしか観たことがなかった不肖せんきち、喜び勇んで録画&視聴しましたが、観終わってあることに気がつきました。
それは、

新文芸坐で観たヴァージョン(以下、新文芸坐版)にはあったはずの場面が、東映チャンネルで放映されたヴァージョン(以下、東映チャンネル版)にはなぜか無かった。

ということ。
せんきちが新文芸坐で観たさいには、千葉ちゃんとチャイヤが麻薬製造&密売に携わっていた商事会社に乗り込んで悪者退治をした後、千葉ちゃんが菅原通済の事務所に行くと、なぜかそこには商事会社の専務・金子信雄がいた…という件があったのですが(そのおりのヘタレ感想文参照)、先だっての東映チャンネル放映のさいにはその件がすっぽり欠けており、悪者退治の後すぐラストシーンになっていたのであります。

まあ、たしかにこの方が一見したところ筋の通りがいいような気もするのですが、この件をカットすると下記のような矛盾が生じてきてしまいます。
すなわち、

新文芸坐版:金子信雄は菅原通済によって商事会社の実態を探るために送り込まれた人物で、実は悪者ではない(らしい)。
東映チャンネル版:金子信雄は悪者(天津敏、拓ぼん)たちの総元締めで一番の黒幕。


さらに問題なのはどちらのヴァージョンにおいても金子信雄を退治する場面は無く(注)、そうなると東映チャンネル版の場合、末端の者たちだけがやられて、かんじんの

巨悪は生き残る

という、かなーり消化不良のオチになってしまうのです。

この『東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯』、日本・韓国・香港・タイの4ヴァージョンがあることはこれまでにも知られていましたが、日本公開版にもこのようなヴァージョン違いがあったことを今回初めて知りました。

いつかまた観られるんだろうか、新文芸坐版。

注:ただし、新文芸坐版にはなぜか菅原通済の事務所にいる金子信雄を発見した千葉ちゃんが、「ゴルア!」と殴りかかる場面があったと記憶しています。

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